修学旅行のことですが、これにはひとつの思い出があります。
メインは東京ディズニーランドでした。そのディズニーランドでの出来事。
ここについてバスを降り、先生の注意を聞いた後クラスの生徒は解散して自由行動でした。
それぞれ好きなものどうしがいつも学校にいるときのようにグループを勝手に作り行動するのです。
スプラッシュマウンテン乗りにいこうかー
自分は同じ部活でもあるクラスの友人2人といつもどおり組んで楽しそうなディズニーランド内に急ごうとしていました。
すると、友人Mが突然「ちょっとまって」と言いました。
ん?と思ってMに聞くと、Mは「Kも一緒に誘おう」と言いました。
そのKというクラスメイトは学校にいるとき、いつも一人でいて全く言葉を発さない性格でした。
誰も普段の話し声を聞いたことがないというくらい本当に無口でした。
Kは日直のとき必要最小限の言葉で声を発するけど、それ以外のときは絶対にしゃべることはなく、同じクラスの自分も日直のとき以外彼の声を聞いたことはなかった。
まして自分から他人に話しかけることは一度もありませんでした。
そう、Kはディズニーランドに来て一緒に行動する友達がいなかったのです。
この状況で一人だったKの気持ちはどんなだっただろう。
確かKはこの修学旅行の前までずっと学校にさえ来ていなかったと思います。
旅行に行くかどうかK自身も迷っていたのではないかと思えてきました。
(続く)
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